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寒さも吹っ飛ぶNIKEのブランディング動画がかっこいい!
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寒さも吹っ飛ぶNIKEのブランディング動画がかっこいい!

NIKEと言えば世界的なブランド力を持つスポーツ用品メーカーです。
しかし、このNIKEも30年前は弱小ブランドで、アディダスやプーマより知名度が劣るメーカーでした。1980年代にアメリカのプロバスケットリーグのマイケルジョーダンとスポンサー契約を結び開発したバスケットシューズ「エアジョーダン」が世界的爆発商品となり一斉を風靡したことがここまで企業を押し上げたきっかけとなりました。

本動画では同じくアスリートを起用した動画ですが、ストーリーが少し「お茶目」でユニークな作りになっています。
また、一年近くで1250万回の近くの再生回数を達成しており、注目の度合いが高いこともうかがうことができます。
アメフトのロブ・グロンコウスキー

ストーリー

ある日の朝、少し開いていた寝室の窓から雪が吹き込んでるのを見ると頭で窓ガラスを破り外を覗くアメフト選手のロブ・グロンコウスキー選手。雪が積もっているのを見て「ニヤリ」と笑います。
雪を見てニヤリとするロブ・グロンコウスキー

そして顔つきがいかつくなり気合いが入り、おもむろに外にでて近隣の住民を呼びにいきます。顔つきは相変わらず「真剣」。ふと後ろから雪だまをぶつけられるが微動だにしません。そうしている間にも周囲から人が集まり始めなにかが始まる模様です。

ここで集まってくる男女は二階からダイブしていたり、とんでもない登場の仕方をします。強靭な肉体だからこそできるアスリートたちによるアクションです。
様々なアスリートたちが集結

寒さを吹きとばせ、と言わんばかりのNIKEのメッセージ。
GET OUT HERE!

この動画の狙い

NIKEのブランドは既に確立されています。もはやスポーツブランドとしては頭打ちかもしれません。だからと言ってあぐらをかいていると地位をひっくり返される驚異があります。現在の地位をキープする意味でも継続してブランドイメージは保たなければなりません。

トップクラスのブランド力を持つ企業なのでその見せ方は色々できますが、今回のお茶目な動画はエンターテイメント性を持たせる事で既存のファンだけでなく、新たなファンを獲得する入り口を作ったと思われます。ここに登場するアスリートはサッカー、テニス、トライアスロンなど、多方面の選手が出ていますので、その選手のファンや競技のファンの方が流入する可能性があります。

シンプルでありながら、寒さをふっ飛ばして外に遊びに行きたくなるようなかっこよさがあります。

一流企業でも地位をキープするには新規顧客獲得はマストになると言うことを感じます。

ちなみに雪景色は制作風景の動画を観ると、実はセットで作られたものだというのが分かります。