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イギリスのスーパーがクリスマス商戦の動画広告で伝えたかったメッセージとは?
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イギリスのスーパーがクリスマス商戦の動画広告で伝えたかったメッセージとは?

セインズベリーの動画広告

この動画はイギリスのスーパーマーケットチェーンを展開する「Sainsbury’s (セインズベリーズ)」のクリスマス商戦向け動画広告です。2015年11月に公開された動画ですが、3000万回以上の視聴回数を取得しており、ユーザーから異例の評価を得ています。
この動画の何がよいのか?どういう狙いがあるのか紐解いて見ましょう。

ストーリー

舞台はある一軒の一般家庭がクリスマスを迎える前日。外には雪が降っており、静寂のホワイトクリスマスが期待されます。家族は既に就寝しており、各自欲しいプレゼントの夢を見ています。

そして、その家族の一員である「猫」がこの動画の主人公です。

猫もクリスマスを楽しみにしているのか、空を飛ぶ夢をみています。夢を見ながら体が反応して思わずしっぽが動きます。棚の上で寝ていた猫は、そのしっぽがあたった物が落ち、たまたま明日のクリスマスパーティー用に準備していた七面鳥のオーブンのスイッチがONになってしまいます。

朝を迎え、煙が出ているオーブンに気づいた猫が近づくと丸焦げになった七面鳥が現れます。びっくりした猫が慌てふためくと、どんどん家の中はグチャグチャになっていきます。猫が慌てて逃げ惑い、ぶつかって電話の受話器があがり消防に繋がる「999」を物などがぶつかりダイヤルしてしまいます。

救急車が到着したときには家族も起きており、リビングキッチンがグチャグチャなのに家族全員ショックを受けます。

「クリスマスの日になんてことが…」

そしてこの動画のクライマックスは消防車の音に気付いた近くの住民が集まり事態を見て同情します。
みんなクリスマスは大切なイベントであることがわかっているので、夜のパーーティーには皆が物を持ちよりクリスマスを一つの家で迎えることになります。

猫を中心に大変な事態にはなってしまいましたが、その分住民の優しさをもらい、マイナス事態をプラスにすることができた「分け合う」大切さが伝わる動画です。

クリスマス商戦向けの動画広告

この動画の狙い

通常、スーパーマーケットの来店促進動画というのであれば、目玉商品の告知をすれば良いのですが、それよりも利用者のクリスマスをサポートする動画でみんなで楽しみましょうというメッセージを発信した動画です。

動画の最後には、「Christmas is for sharing」とメッセージが添えられますが、クリスマスを分かち合うというメッセージを込めることで消費者に共感を与える動画となっており、親近感をもって来店してもらう狙いがあります。

ユーザーは「気持ちの良い」動画を見せてもらった御礼の気持ちから来店に繋がり、あの店にいけば楽しくて心温まるものに出会えるかも?という期待感を持たせる目的があると言えます。
クリスマスを分かち合う