運送業のヤマト運輸が斬新な動画を公開しました。
ヤマトと言うとタレントのTOKIOを起用してTVCMを繰り広げていますので、企業イメージは明るく、若い人にも印象は良いと思われます。
しかし、昔ながらの企業ロゴである「クロネコ」があまりアクティブに活用してきていない事実があります。
この動画は企業キャラクターの「クロネコ」を起用しており、2016年9月に公開されわずか1ヶ月で約50万回の視聴記録を作っています。
現在の猫ブームの影響もあると思われますが、今までクロネコキャラクターを余り活用できていなかったヤマト運輸がどのような動画コンテンツを制作したのか見てみましょう。
ストーリー
社名でもありイメージキャラクターとなっている「クロネコ」。
このクロネコの発祥は、1950年代に業務提携した米国の運送会社「アライド・ヴァン・ラインズ社」のマークから当時の社長がそのマークを気に入り、オリジナルのデザインにしています。
このクロネコがアニメ「トムとジェリー」に出てくる様な家の壁にある穴の部屋に入るシーンから始まります。
その中にいるのはねずみではなく、猫の新たなステージが現れます。
美女猫や猫ダンサーが童謡でおなじみの「猫ふんじゃった」をEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)にリミックスしている曲に合わせてキレッキレのダンスを繰り広げます。
この動画の狙い
ヤマト運輸の40周年公式サイトで「進化する宅急便」として国際クール宅急便や匿名配送、手ぶら観光、ロッカー受け取り、LINE宅急便など新たな配送サービスを手がけているサービスを紹介しています。進化するサービスをイメージする意味で最後にでてくるキャッチコピーが「変わらないもののために変わり続ける」と出てきます。
この変わらないものとは人間が受け取る「荷物」であり、webなどの進化する技術を活用し、新たなサービスを考案し続けるヤマト運輸のチャレンジを若い方に訴求し、今後の利用機会を増やすためのブランディングになると思います。
まだ配送の利用が少ない若年層に今のうちから接触を持ち、認知訴求を行うことで利用機会のある際には「ヤマト運輸」を第一に選択させる狙いがあると言えます。
まずは企業としてもターゲットの範疇に入り込み、その中で販促施策を行うことがブランディングの得策だということが伺えます。