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人気チャットアプリSlackのCMに学ぶプロダクトサービスの見せ方
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人気チャットアプリSlackのCMに学ぶプロダクトサービスの見せ方

チャットアプリとして最近話題の「SLack」。
そんなSLackが昨年末に公開したTV CMは、B to B向けの企業プロモーション動画を企画する上でさまざまなヒントを与えてくれるものでした。

本動画の舞台となったのは、とあるオフィスです。ボスのライオンは雨の中を濡れながら歩く人の姿や傘の扱いに苦戦する同僚のエビの姿を見て、

「フライング傘」という新商品のアイデアをSlackに投稿。

スタッフもすぐに反応し、SLackのおかげでスピーディーにプロジェクトが進み、画期的な「フライング傘」が実現するというストーリーです。

この動画からは以下のポイントを学ぶことができます。

まず、一つ目に本動画ではSLackという商品について説明することなく、SLackを使って一つの商品が誕生するまでの一連の流れを見せています。
「雨に濡れたくない」という誰もが潜在的に感じている課題を取り上げることで視聴者の共感を得つつ、Slackを使うとこんなにもビジネスがスムーズに進められるという価値を、ストーリーという形で非常に分かりやすく伝えています。

二つ目は、日常的なオフィスシーンを舞台にする事で、視聴した人が自分に置き換えて見る事ができるという点です。
この動画はテレビCMとして配信されました。つまり目的は認知獲得や興味喚起です。そのため、操作性や細かい機能ではなく、“よくあるビジネスシーンの中でのSlack”を見せることで、興味を持ってもらうことに成功していると言えます。

また、動物を使う事で、「オフィスで働いている動物」という違和感のある映像に仕上がりました。見た人はその違和感から思わず見続けてしまうでしょう。
さらに動物たちにSlackを使わせる事で「誰でも使える」というイメージ作りにも成功しています。

同社はさらに、この動物たちをキャンペーン全体のアイコンにし、ランディングページにも起用。“撮影”時のNG集まで作る手の込みようで、キャラクターを育てています。愛らしいNG集もぜひご覧ください。