Web上のリッチメディア広告や動画広告、また動画マーケティングについても研究し、Webメディアとして配信

360度バーチャルトリップで訴えるauのコンセプト「新しい自由。」
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360度バーチャルトリップで訴えるauのコンセプト「新しい自由。」

360度バーチャルトリップ

2012年にauが打ち出した事業コンセプトである「新しい自由。」
このコンセプトを世の中の人に知ってもらうコンセプト動画が公開されています。

動画の内容は360°バーチャルトリップとなっていますが、通信サービス会社であるauとどのような関連性があるのか見てみましょう。

万里の長城

ストーリー

地上にいるシーンから空に飛び上がり、日本の富士山から始まり、中国の万里の長城を通り、オーストラリアのグレートバリアリーフ、ピンク色の綺麗なヒリアー湖など…

そして大自然だけではなく、人工的に作られたアイスランドの町並みなども撮影されている世界の美しい景色のバーチャル体験ができます。

空からだけでなく海中の景色も登場し、乗り物に乗っているのではなく、本当に自分が自由に空中を遊泳している錯覚を起こしてしまいます。

空から見た街並み

この動画の狙い

約8分間の動画ですが、最初から最後までタイトルどおりのバーチャルトリップ体験ができる動画です。
実はこの動画の制作の背景は六本木で開催されたイベント向けに作られた動画です。ドローンを使用し360°の映像を撮影し綺麗に仕上げた動画となっています。
このイベントもそうですが、auの事業コンセプトである「新しい自由。」を生活者に知ってもらう目的のイベントだったのです。

この新しい自由の内容は、

  • 手軽さを強調した「はじめる自由」
  • 多彩なプラットフォームを選択できる「選べる自由」
  • 複数の経路からインターネットにアクセスできる「つながる自由」
  • 便利な統合サービスを利用し円滑なモバイルライフを送ってもらう「たのしむ自由」

の4つの自由から構成されていて、これらを含めることで「新しい自由」が誕生します。
その名の通り自由に飛びまわって世界中のあちこちにいけるとしたら本当に「新しい自由」ですよね?

auのブランディングはコンセプトを貫き、徹底した世界観を演出して視聴者の心に植えつけることが上手であり、現在のTVCMで人気を博している三太郎シリーズを見てもわかると思います。
このCMも最初は理解不能なところがありましたが継続することで消費者の心を掴むことが出来たのだと思われます。

商品やサービスを全面に打ち出して生活者にいきなり訴求する前にまずは企業を知ってもらい愛着をもってファンになってもらう正にこれからの時代に必要なコンテンツマーケティングを率先して取り入れている企業の一つだと思います。
今後のauのコンテンツ展開にも期待がもてます。

ドローンで撮影した湖