本田技研工業のブランディング動画の視聴回数が伸びています。
2015年9月公開の動画ですが2016年8月時点で515万回の視聴回数を獲得しています。
世界のホンダのブランディング動画ですが作り方が非常に面白いです。紙に書いたイラストを切り絵動画でアナログチックな見せ方にしています。
ストップモーションと呼ばれる技術ですが、映像やCGなどが当たり前の中、逆にアナログ感が目を引きます。内容的にはホンダの歴史をフロー形式で振り返っており、時代の変遷など俯瞰して見る事ができ、40代以上の方であれば昔を思い出し、懐かしさを感じる動画になっています。
ストーリー
切り絵のバイクからストップモーションがスタートします。コマ送りの動きだけの荒々しいクオリティの動画ですが、手作り感が良く感じます。
ホンダの世界的に販売が爆発したスーパーカブからレーシングバイク、ボート、フォーミュラカー、家庭用に最初に発売されたシティ、そして歴代のファミリーカーから飛行機事業、二足歩行のアシモまでの流れをストップモーションで表現しています。
この動画で知ったのですが、廃材を使ってリサイクルしたバイクを海外に輸出しているエコ活動は目からウロコでした。
この動画の狙い
ホンダの歴史を振り返る動画でありながら環境問題にも力を入れていることをさりげなく伝えています。動画がバズれば費用はかからずに情報を広める事ができるので世界的にも高い効果が得られます。
公開から約一年ほどで515万回の視聴回数を達成しているので消費者の興味関心が高いことも分かります。
また、次世代の見込み客(現時点での子供)にも分かりやすい構成となっていますのでリードナーチャリング的な意味も含まれています。
企業広告もただ訴求するだけでは生活者の心を掴み辛い時代となりエンターテイメント性を持たせる事がマストとなっているでしょう。