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SNS中毒の現代人を揶揄?IKEAのユニークでメッセージ性の強い動画が話題
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SNS中毒の現代人を揶揄?IKEAのユニークでメッセージ性の強い動画が話題

世界各地に出店しているスウェーデン発祥の世界最大の家具量販店『IKEA』。
そんなIKEAがSNS中毒となっている現代人へ向けた、とてもユニークな動画『Let’s Relax』を公開しました。

この動画は2016年7月31日に公開され、8月31日時点で約870万回以上の再生回数を記録しました。(YouTubeより)

1ヶ月でこの再生回数を記録することは容易なことではないですが、なぜIKEAはこのような数値を獲得することができたのでしょうか。
ストーリーを追いながら要因を紐解いていきましょう。

ストーリー

設定は中世ヨーロッパ。家族が食卓を囲む中、豪華な食事が運ばれ、子供達は食べ始めようとします。しかし父親はそれを制止し、突然鈴を鳴らします。

イケアの動画マーケティング

すると画家が現れ、父親は豪華な食事の絵を描かせ始めるのです。

食事の絵を描く画家

そして絵が完成すると、主人はその絵を馬車へと積ませ、女性の部屋や広場、大家族の家や舞踏会などと町中のいたるところへ運んでいきます。
その目的は多くの人に絵を見せること。

多くの人に絵を見せる

そして様々な階級の人達から『いいね!』をもらうことにありました。

『いいね!』

そして絵が部屋へと戻り、良い評価を得たことを確認したところで、やっと家族は食事を始めることができるのです。

やっと食事を始める

そして、『IT’S A MEAL. NOT A COMPETITION(それは食事です。競争ではありません)』

というメッセージとともに、動画の映像は中世から現代へと切り替わります。

『IT’S A MEAL. NOT A COMPETITION』

家族が食卓を囲む中、テーブルに並べられた料理を撮影する主人が映し出されるのです。

料理を撮影する主人

まとめ

この動画はとてもメッセージ性の強い動画と言えます。
それは『食べ物の写真ばかり撮っているのではなくて、ゆっくり食事を楽しもう』というものです。
確かにその通りで食事は競争ではありませんよね。写真を撮ることも悪いことではありませんが、ほどほどにするのがいいのかもしれません。

このように、最終的にはIKEAのダイニングセットでリラックスして食事を楽しもうという動画になっていますが、『いいね!』をもらうことに躍起になっている現代人に向けたちょっぴり皮肉の利いた内容となっています。
食事の写真をたくさん撮り、SNSにアップしてシェアするような最近の風潮を、中世の舞台と現代を比較して風刺するというそのユニーク性がこの動画の再生回数に繋がっていると考えられます。