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ワコールの思春期を迎える「娘」と「母」のコミュニケーション動画が感動を呼んでいる!
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ワコールの思春期を迎える「娘」と「母」のコミュニケーション動画が感動を呼んでいる!

Her True Stories | Wacoal ワコール

女性下着メーカーのワコールの動画視聴回数が伸びています。
2016年3月13日に公開された動画ですが、現時点(2016年8月22日)で既に300万回の以上の視聴回数を獲得しています。
下着メーカーと本動画がどのような意図を基に作られたのか紐解いてみましょう。

思春期を迎えた少女たち

ストーリー

動画の主人公は思春期を迎えた「少女」です。
人間付き合いや自分のあり方など人生で初めて悩むセンシティブな時期に入った女子はなかなか自分の悩みも母親に相談できず一人で抱え込むことが多くあります。母親は自分も思春期の頃は同じ経験をしているので娘の力になりたいのですが、どの様にコミュニケーションを取るべきか悩む母親も多く存在します。

その悩める「母娘」をバックアップする企画が本動画によって行われています。

母親にはなかなか相談できないところを小さい時から大切にしている娘の「ぬいぐるみ」の中に遠隔で話しができるトランシーバーを埋め込み、ボイスチェンジャーで母親と分からないように声を替える。

ドッキリ企画なので少女は突然しゃべり出すぬいぐるみに驚くも質問に素直に答え、話しのキャッチボールを始めます。遠隔で話す母親は、娘に聞きたかったことを質問したり、悩みのアドバイスをします。最後に「私ママだよ」と言って正体を明かし、対面すると二人とも涙ながらに抱き合って心のしこりを払拭させています。

娘さんも親に心配させたくないとか自分なりにしっかりした理由がありますが、母親にしかわからない我が子を想う気持ちを告白する良いドキュメンタリー動画です。

ぬいぐるみの正体は母親だった

この動画の狙い

本編はワコールの下着は一切でてきません。完全なるブランディング動画であり、動画マーケティングの本髄だと思います。
見る人に有益(感動)を与え、共感させる、それにより企業イメージが上がり、購買時点で競合他社よりも優位性を持つという流れです。

物を販売するには企業の一方的な広告戦略では消費者に嫌気をさされてしまいます。まずはファンを多く集めるために、商品の前に会社のファンになってもらう狙いがあることが伺えます。
このような感動系の動画は口コミ効果から情報派生し、バズりやすい傾向がありますので、これから沢山の企業が感動を与えファンを育成する動画の公開が増えてくることが予想されます。

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